英語圏の「お母さん」の呼び名は?ママ,マム,マミー,マザーはどれが正解?

ママは英語で

今回は日常英会話で頻出の単語「お母さん」について紹介します。

例えば、私が以前勤めていたキンダーガーデンでは次のような会話がよく聞こえてきました。

  • 先生:「◯◯くん、昨日は何をしたの?」
  • 園児:「ママと公園に行って、ボールで遊んだよ!」
  • 先生:「◯◯ちゃんのお弁当おいしそうだね!お母さんが作ってくれたの?」
  • 園児:「ママと私で一緒に作ったよ!」

では、この「ママ」「お母さん」にはどのような英語が当てはまるでしょうか?

日本語でもママ・お母さん・母(はは)・お袋 のようにいくつか呼び方があるように、英語にも「お母さん」を表す単語がいくつかあります。

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そこでこの記事では、「お母さん」にまつわる英語表現を解説していきます!

日常英会話の参考にしてくださいね!

 

監修者はこんな人

大久保 光

大久保光

・TOEIC950点/英検1級/中高英語教員免許あり

・オンライン英会話で英会話独学に成功

・英語塾を3年経営

・神戸市外国語大学卒

「ママ」「お母さん」は英語で何て言う?ニュアンスの違いも紹介

ママは英語で

英語の授業や単語帳では「お母さん = mother」と習った人がほとんどではないでしょうか?

日本語でも複数の呼び方があるように、英語でも「mom (mum) / mommy (mummy) / mother / mama」のようにお母さんの呼び方が複数あります。

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では、それぞれをどのように使い分ければいいか見ていきましょう。

 

ママの呼び方1:一般的な呼び方「mom(アメリカ英語)/ mum(イギリス英語)」

ネイティブスピーカーが最もよく使うのが「mom / mum (マム)」です。

自宅でお母さんを呼ぶ時、学校や職場などでお母さんの話しをする時には「my mom (mum)」を使うのが一般的です。

(例)

Mom, did you see my soccer ball somewhere?
(お母さん、どこかで僕のサッカーボール見た?)

 

Hi, Sarah! This is my mum Jane.
(やぁ、サラ! 彼女は僕のお母さんジェーンだよ。)

「mom / mum」は後に紹介する「mother」より親しみのこもった表現です。

また日本のママのように子供じみた表現と捉えられることはないので、英語圏では子供〜大人まで頻繁に使用します。

ただし、フォーマルな表現ではないので論文などでの使用は控えます。

(少し遠い関係の)他人のお母さんを呼ぶ場合は「your monther」を使うなど、TPOに合わせて言葉を選びましょう。

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ちなみに、アメリカ英語では「mom (mάm)」、イギリス英語では「mum (mˈʌm)」のように表記され、発音も異なります。

参照:Cambridge Dictionary アメリカ英語(mom)/ イギリス英語(mum)

 

ママの呼び方2:小さな子供向け「mommy(アメリカ英語)/ mummy(イギリス英語)」

映画やドラマ、アニメでは「mommy / mummy(マミー)」が使われているのを聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?

これは小さい子がママを呼ぶときや、大人が小さい子に対して話しかける時に使われる幼児語です。

(例)

Mommy, can I play with toys, please?
(ママ、おもちゃで遊んでもいい?)

 

Where is my mummy?
(ママはどこ?)

日本語でも小さい頃は「ママ」と呼んでいたけど、成長と共に「お母さん」と呼び方が変わるように、英語でも小学生頃から「mommy (mommy)」ではなく、主に「mom (mum)」が使われるようになります。

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こちらも、アメリカ英語「mommy (mάmi)」と、イギリス英語「mummy (mˈʌmi)」ではスペルと発音が異なります。

参照:Cambridge Dictionary アメリカ英語(mommy)/ イギリス英語(mummy)

 

ママの呼び方3:実はフォーマルな表現「mother(アメリカ・イギリス共通)」

一般的な表現だと思っていた「mother(マザー)」ですが、英語の日常会話で「mother」を使う人はほとんどいません。

日本語で言うと「母親・母上・お母様」のような表現になるため、ネイティブスピーカーにとっては少しかたい印象を与えてしまいます。

一方で、皮肉じみた冗談で自分のお母さんをmotherと呼んだり、シリアスな雰囲気を出すためにあえてmotherを使うこともあります。

(例)

There is a letter for you from your mother.
(お母さんから手紙が届いています。)

 

Lister to your mother.
(お母さんの言うことを聞きなさい。)

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フォーマルな場面や面識のない人に母親の話しをする時、記事の執筆などでは「mother」を使用し、その他の場面では最初に紹介した「mom (mum)」を使うのが一般的です。

 

ママの呼び方4:英語でも通用する「mama(アメリカ・イギリス共通)」

日本語でよく使われる「mama(ママ)」は、英語でも同じ意味で使われています。

先に紹介した「mommy (mummy)」のように小さな子供がお母さん呼ぶときや、大人が子供に話しかけるときに使います。

(例)

Mama, I want to pee!
(ママ、おしっこしたい!)

 

Hi Sarah, mama’s home!
(サラ〜、ママが帰ってきたわよ!)

 

たまに見かける「Mom(大文字)」と「mom(小文字)」表記の違いは?

ママは英語で

英文や映画の字幕を読んでいると、頭文字が「Mom / Mum(大文字)」と「mom / mum(小文字)」の両方を見かけることはありませんか?

どちらを使ってもOKという訳ではなく、しっかりと使い分けのパターンがあります。

固有名詞(mom / mum を名前として使う場合)は、「Mom / Mum(大文字)」を用います。

例:Happy Birthday, Mom!
(お母さん、誕生日おめでとう!)

このとき「my mom(私のお母さん)」ではなく、代わりにMom / Mumと大文字にすることでお母さんが名前として使われています。

その他の場合(普通の名詞として使う場合)には、「one’s mom / mum(小文字)」を使用します。

例:My mum is always busy!
(私のお母さんはいつも忙しいです。)

「Mom / Mum(大文字) = 人の名前」と考えると分かりやすいでしょう。

会話の中で特定のお母さんについて話している時は、Mom / Mum(大文字)を使っても意味が通ります。

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反対に複数のお母さん(moms / mums)について話しているときや、誰のお母さんか(one’s mom / mum)を明らかにしたいときは小文字を使用します。

 

日本語の「〇〇ママ」を英語で言うと?

ママは英語で

ここまでは複数のママ・お母さんの呼び方を紹介しましたが、日本語ではさらに「◯◯ママ」のように特定の性格・属性に合わせたお母さんの呼び方がたくさんありますよね。

このような「◯◯ママ」を英語でどのように言い表すかを一覧にまとめました。

日本語でもそうですが、必ずしも肯定的な表現とは限らないので、TPOを意識した使用を心がけましょう。

日本語

英語表現

専業ママ(専業主婦)

stay-at-home mom / housewife / full-time mom

シングルマザー

single mother / single parent

ワーママ(ワーキングマザー)

working mom

スーパーママ

supermom

教育ママ

education-minded mother / tiger mom

新米ママ

new mom

過保護なママ

helicopter mother

ママ友

mom friends / school moms

生みの母

birth mother

里親(養母)

foster mother

義理の母*

mother-in-law / step-mother

サッカーマム**

soccer mom

* 義理の母:「mother-in-law」は夫・妻の母を指し、「step-mother」はまま母(父が再婚した女性)を指します。

**サッカーマム:日本語の〇〇ママには該当しない言葉ですが、アメリカでは日常的に使われる表現です。

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子供のサッカークラブの送り迎えをする教育熱心な(中流階級の)お母さんを指します。

 

その他「ママ(mom / mommy / mother / mama)」を使った英語表現

ママは英語で

これまでに紹介したお母さんの呼び名に加えて、「お母さん」に関わる英語表現を11個まとめました!

英語

日本語

Earth mother

母なる大地

Mother tongue

母語

Motherland

母国・発祥地

Mama’s boy

お母さん子(マザコン)

(taste of) Mom’s cooking

母(おふくろ)の味

mother’s intuition

母の直感(母の感)

mother knows best

お母さんが一番よく知っている

face only a mother could love

お母さんだけが愛せる醜い顔

like mother, like daughter

母と娘は似たもの同士

necessity is the mother of invention

必要は発明の母(ことわざ)

the mother of all

ものすごい~ / 最大の~

こうして比較すると、言語や文化は違えど英語と日本語で同じような言葉があることが分かります。

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頻出表現ではありませんが、英語学習を通してこのような豆知識を身につけるのも楽しいですよね!

 

まとめ:英語圏で一般的なママの呼び方は「mom(アメリカ英語)」「mum(イギリス英語)」と覚えよう!

日本語でも「ママ」「お母さん」と複数の呼び方があるように、英語でも「mom (mum) / mommy (mummy) / mother / mama」といくつか呼び名があることが分かりました。

日常英会話で最もよく使われる表現は「mom (アメリカ英語)/ mum(イギリス英語)」と覚えておきましょう!

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これからは英会話や海外ドラマ・映画などで、ネイティブがどんな時にどの「お母さん」の表現を使っているか意識して聞いてみるのも勉強になるかもしれませんね!

 

その他の英単語や英会話フレーズ、英語表現集を下にまとめました!

興味のある記事があれば、ぜひ読んでみてくださいね^^

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