こんにちは!おすすめの子供オンライン英会話を紹介している、こどもえいごぶ編集部です。
グローバル社会を生き抜いていくため、我が子の英語力を高めたいと考えているご家庭は非常に多いです。
ただ現状を見るに、学校の英語の授業だけでは、国際社会で戦う英語力を身につけるのは難しいと言えるでしょう。
では、どうすれば良いのでしょうか?
また、一度も海外に滞在せずネイティブレベルの英語力をオンラインで身に付けられるのでしょうか?
今回、ハワイに移住し、日本人を含むアメリカへの移住者の子どもたちに英語力を高める独自のプログラムを実践し、世界で戦うバイリンガルを輩出し続けているTLC Phonics/TLC for Kids代表の船津徹さんへ、ハワイ現地でインタビューさせていただきました。
船津徹さんのプロフィール
金融会社勤務を経て幼児教育の権威である
七田眞氏に師事。
英語教材の制作などを行う。
その後独立、米ハワイ州に移住。
2001年ホノルルにTLC for Kidsを設立。
30年以上教育に携わっており、有名著書に「世界標準の子育て」「世界で活躍する子の<英語力>の育て方」などがある。
インタビューでは、オンライン教育を活用することで海外経験が一度もないお子さんでも英語力を高められる具体的な方法をお伺いできました。
また、音楽や演劇を駆使しながら英語の「読む力」を高めつつ英語力を上げられるプログラムTLC PhonicsやTLC for Kidsの概要についても伺ってきました。
フォニックスに強い子供オンライン英会話を運営する船津代表の話を、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
もくじ
日本人が英語を話せないのは能力がないからではない。世界と比べて英語教育の目標レベルが低いから
ーーよく日本人の子どもは英語力が低いと言われます。船津さんもそう思われますか?
船津代表:
日本のお子さんが特別英語が出来ないかといえば、全くそんなことはないです。
私はTLC for Kidsという学習塾を、ハワイで21年間経営しています。
日本人のお子さんを見ていて、韓国人や中国人のお子さんと同じように英語ができています。
では、なぜ日本人は英語ができない人が多いのでしょうか?
私は、日本の英語教育の目標レベルが低すぎるからだと思っています。
今、文科省が目指しているレベルは、高校卒業で英検準2級です。
世界基準で見ると、この英語レベルは正直低すぎます。
英検準2級レベルの英語力があれば受験勉強ではそこそこ点を取れるかも知れませんが、実用的な英語力という面では全く役に立ちません。
必要なのは、もっと上の英語レベルなのです。
具体的に言うと、英語技能を評価する世界的な基準CEFR(セファール)のB2レベルです。
英検で言うと、準一級から一級にかけてのレベルが世界では「普通」なのです。
韓国、中国、台湾は高校卒業時にCEFR B2到達を目標に掲げ、英語力向上に一定の成果を上げています。
こうして考えてみると、日本の英語教育の目指すレベルが低すぎることをお分かり頂けると思います。
当然、子どもたちは受験や学校の授業で良い点数を取ることをゴールとします。
そのゴールをもう少しだけ上げられれば、日本人の英語力はグッと伸びると思うのです。
実際に英語技能の評価基準を上げたのが、韓国です。
韓国では「英語教育改革」を行い目標とする英語レベルを上げたことで、国民の英語レベルが上がりました。
単純に難しくなったのでみんながもっと勉強するようになり、英語ができる人が増えたのです。
日本人の能力が劣っていることが原因で英語ができないわけではありません。
英語を始めるのは10歳までが理想。できれば小学校に入る前からスタートすべき
ーー英語ができるようになるには、早いうちに始めた方がいいのでしょうか?具体的に何歳までに始められるのが理想ですか?
船津代表:
これは、本当にポピュラーな質問ですね。
環境にもよりますが、日本で普通の学校に通いながら英語を身につける前提であれば、10歳までに始めることが大切だと思っています。
10歳までと言うのには、しっかりと根拠があります。
MIT(マサチューセッツ工科大学)とハーバード大学などが共同実施した研究があり、その研究で「バイリンガルレベルの英語力を身につけられるのは10歳まで」と結果が出ているのです。
英語学習は、18歳までに行うと伸びていきやすいと言われています。
ただ、ネイティブのような発音ができるバイリンガルレベルとなると、10歳までに発音を定着させておくことが大切なのです。
私自身ハワイで21年間教育に関わってきており、日本での活動も合わせると30年以上になります。
長年現場でたくさんの子どもを見てきた私も、10歳までに英語を始めることが大切であるという考えには同意です。
やはり10歳くらいを境に英語の発音を身につけるのが相当難しくなります。
発音ができないとネイティブのようなアクセントとリズムで英語を読めず、どうしても読むスピードが遅くなります。
英語を読むスピードが遅くなると、読解力が下がります。
つまり、英語を理解する力に影響が出てしまうのです。
ですから、特に発音をしっかりと身につけるため、10歳までに英語を学ぶのは大切だと思います。
日本では小学校3年生から英語授業が入ると思いますが、出来ればそのちょっと前までに始めた方がいいですね。
学校の英語授業が始まるタイミングに合わせて開始するのではなく、学校で英語の授業が始まった時には既にある程度英語がわかっている状態を作るのが理想です。
なぜなら、「自分は出来るんだ」という子どもたちの自信につながるからです。
幼児期から英語を学んで小学校の授業で英語が話せると、「xxちゃん、英語喋れるんだ!」と友達や先生から認められ褒めて貰えます。
そして子どもの自信となり、さらに英語学習のやる気がUPするのです。
「こんなに周りから褒めて貰ったら今更できない自分になる訳にはいかない」と自分から英語を勉強するようになります。
この良い流れを作りたければ、やはり小学校以前に英語学習をスタートすべきです。
最近は、流暢な英語を使うと周りからからかわれる風潮があると聞きました。
それでも、英語ができるのは子どもにとって物凄い自信に繋がると思います。
できれば小学校へ入る前に英語学習を始める(遅くとも10歳まで)というのが、私の意見です。
しっかりと発音を学ぶならフォニックスから。フォニックスを学ぶとたくさん本を読めるようになり英語の成長スピードが上がる
ーーしっかりとした発音を身につけるためには10歳までに英語学習を始めるのが大切なのですね。発音はどうやって学べばいいのでしょうか?
船津代表:
発音の学び方については、Phonics(フォニックス)をお勧めします。
フォニックスとは、日本語で言うひらがな50音のようなものです。
フォニックスは、英語の発音を教える指導法として、英語圏では
私の学校で何をしているかというと、フォニックスを通してお子さんたちに正しい発音で英語を読む力を教えています。
フォニックスを学ぶことで、英語の本をスラスラ読めるようになります。
スラスラ読めるようになると、自分の力でたくさんの本を読めるようになり、英語力を向上させられる良い循環が生まれるのです。
一方、最初に「読む」ところでつまずいてしまうと、本が読めなくなります。
スラスラ読めないと、読みたくなくなってしまう悪循環になってしまうのです。
日本の教育はフォニックスを教えずに、とりあえずコミュニケーションから入りましょう、あるいは突然英語の教科書を読んでみようと言われます。
発音指導が全くありませんから、どうしても子どもの読むスピードが上がりません。
読むスピードが上がらなければ、読解力につながりません。
読解力につながらなければ、読むのが面白くないから本を読みたくならないのです。
その結果、英語が身につかなくなってしまいます。
とにかくまずは英語を読むスピードを速めることが大切です。
まずは10歳までにフォニックスを習っておくことを推奨します。
ただ、10歳を過ぎても英語力を身につけられる「希望」もあります。
私が教えてきた生徒でも、10歳を超え中学生・高校生になってからでも英語を身に付けられる人が稀にいたのです。
音楽、シアター、演劇経験者です。
これらの人たちは、聴覚にものすごく優れていたり、コミュニケーション能力が高かったりするケースが多いです。
表現が得意な人たちは中高生から英語学習をはじめても、ものすごく流暢な英語を身につけられる傾向にあります。
もし、お子さんの年齢が小学校高学年を超えていて英語を習得させるのが難しいと感じたら、英語の前に表現力を学んだ方が英語が身につきやすいかもしれません。
留学や海外経験なしでも正しいやり方で英語を話せるようになる
ーー留学や海外経験なし、オンラインレッスンのみで子どもたちは英語を話せるようになるのでしょうか?
船津代表:
日本に住んでいて全く外国に行った経験がない&親も英語を話せないご家庭のお子さんでも英語は身に付きます。
ただし、正しいやり方で順序を守って学習できる前提があればです。
うちのスクールの事例をお話すると、小学3年生の男の子が日本の小学校に通いながらオンライン授業と読書で英語を学び、英検準一級に受かりました。
もっと凄い例だと、小学校5年生で英検一級を取得したお子さんもいました。
英検一級では、大人でも難しいレベルの単語と背景知識が要求されます。
元々頭がいいお子さんだったのかもしれないですが、それにしても小学校時代に英検一級を取得できるのはすごいことです。
では、なんでそんな事が出来るのでしょうか?
それは、本を読んでいるからなのです。
会話で使える言葉、特に子ども間の会話で使う単語数は約200語〜300語程度です。
少し本を読めば、1,000語から2,000語は学べます。
少し長いハリーポッターやダールなどの児童書で、10,000語から20,000語です。
これらを自力で読めれば、高度な英語力に繋がると思います。
英語を読めることが日本にいながら高度な英語力を身につける鍵なのです。
英語の本を読む読書教育を家庭で充実させることで、日本でも物凄い英語力が高いお子さんを育てられます。
コミュニケーションが好きか嫌いかは、生まれ持った性格的なものがあります。
そのため、英語を勉強した子どもたち全員がペラペラと英語を話すことはないかもしれません。
しかし、英語の読書を通して基本的なボキャブラリーや表現、文法知識を入れておけば、お子さんが将来英語圏に留学したり旅行したりする時、すぐに英語が出てきます。
一方、ボキャブラリーがないお子さんや英語の知識が全然ないお子さんは、アメリカの学校に入れても英語を話せるようにはならないのです。
先に知識を入れておき、その後に英語を話す環境を与えてあげるという順番を守ることが大切になります。
私は常に、「英会話は英語教育のゴール」と話しています。
自分の思いを英語でペラペラ話して人を魅了するような会話は、大人でもなかなか出来ません。
まずは「読む力」です。
読む力を育ててあげた上で、英語を話す機会を与えることで、子どもに高度な英語力が身につくのです。
読む力を育て子どもに英語を話す機会を与えることは、日本にいながらでも出来ます。
オンラインレッスンの回数は大切ではない。必要な2,000時間から家庭学習で何をすべきか考えることが大切
ーーオンライン英会話で英語を学ぶ際、週何回レッスンを受けるべきでしょうか?
船津代表:
週何回オンラインで学習するかではなく、大事なのは学習時間です。
少なくても、2,000時間は勉強しなければなりません。
1年間は52週ですから、週に1回1時間勉強するとしても52時間ですよね?
週に1時間ペースで2,000時間学ぼうと思うと、40年勉強し続けなければいけません。
この勉強時間をオンライン学習だけでやりきるのは、中々難しいです。
ではどうしたらいいのかと言うと、オンライン学習はあくまでアウトプットの機会と捉えるのです。
要するに、先生と喋ったり、質問に対し自分の気持ちを答えたりするのが、オンライン授業の場であるべきだと私は考えています。
普段家庭ですべきことは、「本を読む」「英語を聞く」などのインプットです。
また、オンライン学習できちんとしたカリキュラムがある場合は、その課題をお家でコツコツこなしましょう。
家庭学習のインプットでも時間を稼いでいかないと、2,000時間には到底追いつきません。
読む力、リーディング力はインプット学習の基礎になるのですね。
学校の授業やオンライン英会話のレッスンでも、読む力、リーディング力は必ず必要になりますもんね。
与えられたテキストを自分で読んで、自分なりに考えなければいけないですし。
事前に「読める力」を育ててあげると、オンライン学習でアウトプットする際も効果が出やすそうですね。
TLC PhonicsとTLC for Kidsについて
ーー船津さんは、「英語を読む力」を楽しみながら習得して世界で活躍するバイリンガルを排出するTLCプログラムを作成されたと聞きました。
ここからは、船津さんが立ち上げられたTLC PhonicsとTLC for Kidの概要や立ち上げ経緯を教えてください。
船津代表:
TLC Phonicsプログラムは、オンラインのオンデマンド型の学習プログラムです。
オンデマンドとは、生徒が好きな時間にサイトへアクセスし、自分のその日にやるべき課題を勉強できるものです。
海外あるいは日本の先生とインターネットで繋がってレッスンするスタイルではありません。
TLC for Kidsは、ハワイにある学校からネイティブの先生が発信して行われるリアルタイムの授業です。
TLC for Kidsは、撮った動画を見るのではなく、決まった時間にウェブサイトに入ってレッスンを受けます。
今はzoomですが、先生と直接やりとりしていただく学習スタイルです。
もともとTLC Phonicsは私が21年前にハワイへ移住を決めた際、我が子への英語教育のために作りました。
21年前、私には「子どもに英語を身につけさせたい!」「アメリカの学校教育を受けさせたい」といった思いがありました。
そのため、子どもが4歳の時にハワイに移住したのです。
その際、ハワイには移民の子どもたちがたくさん居たのですが、やはりどの子たちも英語で苦労していました。
もちろん、学校に行けばESLサポートプログラムがあります。
しかし、正直ESLのサポートプログラムは、カリキュラムだってしっかりと作られているものではありませんでした。
ちょっとわからない子の相談に乗ってあげたり、宿題のヘルプをしてあげる程度です。
英語力をサポートしてあげるだけの確固たるカリキュラムは組まれていませんでした。
私の子どもも含め、移民の子どもの皆さんは英語力を上げるのに苦労されていたんです。
子どもたちの英語の悩みを何とかしてあげられるプログラムが必要だなと感じました。
そこで、私自身が日本で英語教育をやっていたことから、TLC for Kidsを作ろうと考えたんです。
コロナウイルスが流行り始めオンラインに移行しましたが、もともとTLC for Kidsは対面のスクールとしてはじまりました。
少人数制のグループクラスで、「Phonics(フォニックス)という初歩のリーディング」を教えています。
なぜ「初歩のリーディング」かというと、やはり移民の子どもたちは圧倒的に読書スピードが遅いことがわかったからです。
子どもたちに少し本を読ませてみると、二度読み、戻り読み、むにゃむにゃ読みや読めない単語が多いとわかりました。
例えば学校から「30分英文を読みなさい」と宿題が出された場合、ネイティブの子たちが30分で終わるところ、移民の子たちは倍の時間を掛ける必要があったのです。
日本と同じように、アメリカでも学年が上がるにつれて読む英文の量が増えていきます。
宿題のテキストを読むだけのために、1日何時間も費やしていられませんよね?
やはり、まずは読書スピードの遅さを解決しなければならないのです。
そのために何が必要なのかと言えば、やはり正しい発音になります。
英語は日本語と丸っきり作りが違いますから、正しい発音、フォニックスをきっちり子どもに教えてあげることが大事なのです。
アメリカでもフォニックスを教えてくれますが、あまりにもネイティブ向けでざっくりとし過ぎています。
生まれた時から英語に囲まれて、英語の本を読み聞かせて貰って、英語の文字に囲まれている子どもたち向けに作られているのです。
日本人の子どもに日本語を教えるときと同じように、50音を教えておけばいつの間にか促音や濁音を読めるようになるんじゃないか?といったざっくりした感じで教えます。
現地の子ども向けのざっくりとしたフォニックスプログラムで、母国語が英語でない移民の子どもたちが英語を身につけるのは大変です。
フォニックスで置いていかれてしまうと、その後の学習でも遅れをとります。
そのため、英語学習の入り口であるフォニックスをきっちりと教えてあげることが大切なのです。
フォニックスは、物凄く理屈っぽいです。
CATは「キャット」と読みますよね?
フォニックスではCATを分割して「Cがク」で「Aがア」で「
しかし、こんな教え方をされると、子どもは何のことかわかりません。
さらに「CATE」になると、Aが「ア」から「エイ」へと読み方が変わります。
こんな複雑なことを少しの授業で読めるようになるかと言えば、読めるようにはなりません。
同じ文字なのに、読み方が変わるパターンもあるのです。
このように、子どもたちにさまざまなパターンをわかりやすく教える必要性を感じました。
そこで、TLC Phonicsでは歌でフォニックスをマスターできるようにしてみました。
歌にすれば、子どもは歌っているだけで知識として入ってきます。
歌と一緒にフラッシュカードで文字を見せていき、その文字を見ながら歌のキーワードと合致させるのです。
歌詞の中に必要な要素が全部入っているので、子どもは歌っている間に発音の方法、読み方のルールを一度に全部覚えられます。
歌なので勉強っぽくないですし、子どもはプレッシャーを感じることなく自然に入っていくのです。
このプログラムを完成させるのに、一からオリジナルの歌を作り、イラストを作り、フラッシュカードを作り…といった感じで、15年ほどかかりました。
せっかくなので、日本のみなさんにオンラインでTLC Phonicsを提供できないかと考え、オンデマンド型のTLC Phonicsを作ったんですよ。
英語でも日本語でも、たくさんインプット(=英語の知識を入れる)をしないとスラスラ読めるようにはなりません。
インプットの過程をはさまずに英語教育をしようと思っても、やっぱり行き詰まってしまうのです。
そしてインプットするには、本を読むことが重要です。
本を読むには、正しい発音かつネイティブのリズムで読めることが大切となります。
そして最初に正しい発音の土台を作ってあげられるカリキュラムこそが、TLC Phonicsなのです。
TLCプログラムの受講生には4〜7歳が多い
ーーTLCプログラムの受講生はお子さん中心でしょうか??
船津代表:
そうですね。お子さん中心です。
Phonicsプログラムは、4-7歳くらいまでが1番中心の年齢層となっています。
アメリカではお子さんが幼稚園に上がるのが5歳ですから、その前の4歳までに始めたいと考えているご家庭は多いです。
小学校に上がったら授業が始まりますが、話すのが下手でも読めれば授業についていけます。
ネイティブレベルは難しいが10歳以上でも英語は話せるようになる
ーー今まではお子さん向けの話でしたが、歳を取った大人でも英語を話せるようになりますか?
船津代表:
歳を取っても英語は努力次第で身に付きます。
ただし、いわゆるネイティブ並みの発音習得は正直難しいと思います。
ただ、通じる英語・使える英語・仕事で使う英語、あるいは旅行に行った時に楽しめるレベルの英語であれば、十分に身につけることが可能です。
身につけ方は「とにかく読む」ことです。
留学すると、毎日学校で大量に英文を読まされることになります。
多読を乗り越えると、英語を使いこなしていくことが可能です。
日本でもこの多読をやらないといけません。
多読と聞くと「分厚い本を読まないといけないのかな」と思いませんか?
「多読」は簡単な薄っぺらい本でいいのです。
例えば、いきなりハリーポッターを読めと言っても相当難しいです。
まずは、小学校1、2年のお子さんが読むようなリーダーズと呼ばれる薄っぺらい本がいいのです。
リーダーズは64ページくらいの本なのですが、短いのだと32ページくらいとなっています。
リーダーズからスタートすると簡単に読めるので、多読を続けやすいです。
リーダーズはレベル別になっており、単語のレベルや文字数が全部計算し尽くされた上で作られています。
読むリーダーズのレベルをどんどん上げていくことで、結果としてアメリカの小学校3・4年の英語レベルに辿り着けます。
ただ、その間には100冊、200冊と読んでいく必要があるのです。
「多読」を日本でもやっていただければ、日本にいても相当レベルの高い英語力が身に付きます。
この話をしていると、よく「会話力が身に付かないのでは」とおっしゃる人もいます。
しかし、リーダーズの中身はほとんど簡単な会話です。
そのため、リーダーズのストーリーを読むことは会話しているのと同じことと言えます。
人間が文字を読むときは黙読していても必ず頭の中で発声しており、実は話している事と同じなのです。
また、自分で黙読して頭で読んでいるので、実はリスニング力も鍛えていることになります。
「読む」ことは、実は英語のボキャブラリーを増やしたり、表現力を増やしたり、会話力をつけたりでき、英語の4技能を全て鍛えられるのです。
日本でこれから英語に挑戦したい方は、英語圏の小学校1-2年向けの薄っぺらい本であるリーダーズの多読から始めてみましょう。
ここからスタートしていくと、着実に使える英語力を身につけていけますよ。
船津さんのお話を聞いみて、やるべきことが明確になったご家庭は多いのではないでしょうか?
子どもの英語学習のポイントをおさらいすると
- 10歳まで(できれば小学校に入る前)から英語学習を始める
(10歳以降で学習を始めるとネイティブレベルになるのは難しいが使える英語は身につく) - まずはフォニックスを身につけ発音を習得→リーダーズから多読にチャレンジしてどんどん興味ある本を読む
- 多読のインプット(知識入れ)をメインに行いつつ、アウトプット(学んだことを表現する)の機会として子どもオンライン英会話などでも話してみる
という感じです!
ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
船津さん、インタビューにご回答いただきましてありがとうございました!
こどもえいごぶハッチ